「Area61 マークリーダ  Ver. 1.9.5」 Ver.1 シリーズ最終版

普通紙と汎用イメージスキャナを利用するマークシート処理システム(OMR)。読取/採点結果をCSV出力。

「Area61 マークリーダ」は、普通紙と汎用イメージスキャナを使ってマークシートを処理するソフトです。専用用紙や専用読み取り装置が不要で、簡単かつ極めて安価に システムを構築できます。スキャン画像が多少回転したり上下左右にずれたりしても、3つの基準点を参照してマーク読取座標を自動補正します。また、認識パ ラメタを自分で微調整したり、認識結果とスキャン画像を対比表示したりできて安心です。Windows Vista/XP/2000/NTに対応しています。


ダウンロード(Ver 1.9.5)

●使い方

  1. Word でマークシートを設計・印刷 します。サンプル(samplesディレクトリ下)を例に選択肢数やレイアウトを自由に設定します。
  2. マークされたマークシート用紙を回収し、スキャナで読み取って画像ファイル(JPEG等) にします。 
    スキャナから画像を読み取って、JEPG等のファイルにするには、Area61スキャナーショット をご利用ください。
  3. 2の画像ファイルの1つを「マークエディタ」に入力し、基準点(黒丸3点)と全選択マークの位置をクリックします。 (-使い方説明ビデオ Youtube-)
    クリック作業が終了したら、ファイルメニューの「名前を付けて保存」 を選択し、「マーク情報ファイル 」を作成してください。
  4. 2の全画像ファイルと、3のマーク情報ファイルを「マークリーダ」に入力し、開始ボタンを押します。
  5. 読み取り結果や採点結果はCSV形式でファイル出力 されます。合計点、設問別正答率も出力されます。
    必要に応じてExcel等で処理してください。

●使用上の注意

  1. スキャナから読み取る際は、300dpi、かつ、カラーまたはグレースケール でスキャンしてください。
  2. 読み取り精度を上げるため、1問あたり最も濃く塗られたマークを検出します。このため、 1問あたり複数マークが塗られている場合にでも、最も濃く塗られたマーク1つを検出 します。
  3. マークの塗り方が薄い場合、マーク無しとして誤認識されることがあります。念のため、結果表示 ウィンドウで、-1(マーク無し判定)のセルを左クリックしてスキャン画像を目で確認されることを推奨 します。
  4. Wordでマークシート設計したサンプル、および、それぞれに対応したマーク情報ファイルは、 インストール先のsamplesディレクトリ下に格納されています。これらをカスタマイズして独自の マークシート設計を行ってください。
  5. マークシートを設計する際、基準点(3点)を必ずシート上に配置してください。基準点の周囲 には十分な余白が必要です。基準点の形状は常に正円(選択マークの形状は楕円)です。
  6. インクジェットプリンタで印刷された用紙上で消しゴムを使うと、印字がにじんで読み取り 精度が低下するおそれがあります。
  7. 30日間の試用期間後は機能限定フリーソフト(Lite版)として動作します。Lite版では、一度に 処理できるデータ数が5個までに制限されています。


●マークリーダ

markreader(メインウィンドウ)

result(結果表示ウィンドウ)

操作盤 操作説明
scanfiles

スキャン画像ファイル名を複数指定します。

  1. JPEG、BMP、GIF形式のスキャン画像に対応しています。JPEGを推奨します。
  2. スキャナから読み取る際は、300dpi、かつ、カラーまたはグレースケールでスキャンしてください。
markinfo

スキャン画像に対応したマーク情報ファイルを指定します。

※「マークエディタ」を使ってスキャン画像の基準点と選択マークの位置を指定すると、マーク情報ファイルが生成されます。

options

options2.gif

読み取りオプション設定

10→0変換:出力結果が10の場合に、0に変換して表示します。

デバッグ出力:スキャン画像にマーク認識領域を重畳表示したデバッグ画像を生成します。デバッグ画像は、スキャン画像と同じディレクトリに作成されます。

マーク無し閾値:マークの塗り方が薄い場合に、マーク無しとして判断する閾値です。マーク無しと判断されると、読取結果は-1になります。閾値のデフォルトは2.0です。(念のため、結果表示 ウィンドウで、赤色(マーク無し判定)のセルを左クリックしてスキャン画像を目で確認されることを推奨 します)

薄いマーク閾値:マークの塗り方が薄いと判断する閾値です。閾値のデフォルトは3.0です。(念のため、結果表示 ウィンドウで、水色(薄いマーク判定)のセルを左クリックしてスキャン画像を目で確認されることを推奨 します)

結果表示ウィンドウ

結果表示ウィンドウ

●編集機能

  1. セルを右クリック(または、セルにカーソルをあわせてENTERキー) = 読み取り値を修正できます
  2. セルをSHIFT+左クリック(または、セルにカーソルをあわせてBSキー) = 読み取り値、正答入力値、配点入力値を消去できます
  3. セルを左クリック(または、セルにカーソルをあわせてSPCキー)= 読取結果と対応するスキャン画像を対比表示できます。また、ファイル名列をクリックすれば、対応するスキャン画像全体を表示できます
    preview(スキャン画像確認ウィンドウ)
  4. 上下左右矢印キー = カーソル移動
  5. ESCキー =スキャン画像確認ウィンドウを隠す

●「読取値保存」ボタンを押すと、読み取り結果がCSVファイルに保存されます。ひとつもマークが無い場合、その問いの読取値は -1 となります。

●正答入力行または配点入力行の任意列を右クリックして、正答と配点を入力できます。「採点値保存」ボタンを押すと、正解時は配点入力行に記入された点数(配点入力行が空白の場合は1点)、不正解時は0点としてCSVファイルに採点結果が保存されます

●「更新」ボタンを押すことで、薄く塗られたマークを検出して色分け表示することができます。薄く塗られたマークについては、念のために、セルを左クリックしてスキャン画像を目で確認されることを推奨 します。

●「歪み」列:スキャン時(特にADF利用時)の紙の歪み量を表示します。歪み量が大きい画像は再スキャンを行ってください。

●正答入力行の連続した複数列に"-"または"+"を入力することで、読取文字をつなげて文字列としてCSVに出力することができます。例えば、読み取った学籍番号の各桁をまとめ、1つの文字列として出力するような用途に使えます
  • concat (正答入力行に+や-を入力した例)
  • concat-csv(読取文字がつながって出力されたCSV)

●CSV保存時に、行と列を置換して保存することができます(transをマーク)。設問数が255を超えてEXCELの列数上限を超えてしまう場合などにお使いください

●ファイルメニューの「読取値CSVを開く」によって、CSVに出力した読取値を再読み込みできます。Ver.1.8.4以降、読取値保存時に正答と配点を併せて出力し、読取値CSVファイルの再読み込み時に正答と配点も読み込むようにしました(新機能)

 

●マークエディタ

markeditor

操作盤 操作説明
マークシート設計方法

○基準点

マークリーダは、スキャナーから読み取った画像が多少回転していたり上下左右にずれていたとしても、3つの基準点を探し出してマーク読取座標を自動補正します。このため、基準点3点を明瞭に用紙上に配置することが読取精度を向上させるために重要となります。

zeromark

  1. マークシートを設計する際、3個の基準点はできるだけ離して配置してください。
  2. 基準点は用紙の端から2cm以上離して配置してください。
  3. 基準点の色は最も濃い黒としてください。
  4. 基準点の周囲には十分な余白(上下左右に5mm程度)を確保してください。
  5. 基準点の形状は常に正円としてください。

○マーク

mark

  1. マークの周囲にはある程度の余白(上下左右に3mm程度)を確保してください。
  2. マークの形状は常に正円または楕円としてください。
マークエディタ使用方法
  1. ファイルメニューの「開く」を選択するか、または、ドラッグアンドドロップによって、スキャン画像ファイルを入力してください。
  2. 最初に、基準点の大きさにちょうど等しくなるように基準点半径を調節して指定してください。そして、基準点(黒丸3点)の位置を続けてクリックしてください。処理メニューから「基準点設定」を選択し、いつでも基準点を再指定することが可能です。
    editor-zero-menu (基準点設定メニュー)
  3. 最初に、問いの選択肢数と、選択肢マークのサイズ(楕円の横幅と縦幅)を正確に指定し てください。そして、各問の最初および最後の選択肢マークを、全問にわたって順にマウスでクリックしてください(問いの先頭の選択肢マークの中心をクリッ クし、次にその問いの最後の選択肢マークの中心をクリックしてください)。途中で選択肢数を変えたい時は、処理メニューから「マーク箇所指定(選択肢数変 更)」を選択し、選択肢数を変更してください。
    editor-mark-menu (マーク箇所設定メニュー)
  4. 基準点と、全ての選択肢マークが指定し終わったら、マーク情報ファイルに保存してください。
  • 選択マーク位置をなぞる作業中はESCキーでUNDOできます。
  • 画面上を右ボタンを押しながらドラッグすると、画面をスクロールできます。
  • 矢印キーを使うと、マウスカーソル位置を上下左右に微調整できます。

 

●マーク情報の再編集機能(新機能)

  1. 画像ファイルを読み込んだ後、ファイルメニューの「開く」かドラッグアンドドロップによって、マーク情報ファイル(.iniファイル)を再読み込みできます。
  2. 任意マークを左ボタンを押しながらドラッグすると、そのマークを移動できます。
  3. 各問の最後のマークをSHIFTを押しながら左クリックするとそのマークを消去できます。
  4. 各問の最後のマークをCONTROLを押しながら左クリックするとマークを追加できます。
  5. SHIFTを押しながら矢印キーを押すと全マークを一斉に平行移動できます。
  6. DおよびFキーで基準点サイズを増減できます。
  7. A、S、W、Zキーで、マークサイズを増減できます。


●スキャナ&プリンタについて

  1. 300dpi以外でスキャンする場合、マークエディタの設定を変更する必要があります。例えば、200dpiでスキャンする際は、以下の図のように、基準点半径=9、楕円横幅=24、楕円縦幅=44と設定してご使用ください。処理メニューから設定変更が可能です。
    200dpi-zero 200dpi-mark
  2. スキャナから読み取る解像度は必ずしも300dpiである必要はありませんが、300dpi以上を強く推奨します。
  3. 白黒2値スキャンも可能ですが、白黒2値スキャンした場合には認識率が低下するおそれがあります。
  4. レーザープリンタ、または、リソグラフでの印刷されることを推奨します。良質の普通紙を利用してください。
  5. ADF搭載スキャナの利用をお勧めします。

    安価かつ高性能なイメージスキャナとしては、「キヤノン MF4130(MF4130の価格比較) をお勧めします。両面印刷可能なレーザープリンタですが、ADF搭載で高速スキャナーとして使えます。

    1. 両面印刷可能なレーザープリンタ+ADF付きスキャナーで、なんと4万円程度です!
    2. 2in1コピーができて印刷コストを削減できます。両面印刷時には4in1も可能です!
    3. PDFファイル作成もOCRも簡単に実行できます。